4ヵ国語を話す子供たち
〜多言語教育実験中?の我が家より〜
7.英語
夫と私はロンドンの英会話学校で知り合って以来、ずっと今でも英語で会話をしています。
英語圏で知り合ったスペイン人+日本人のカップルのほとんどがスペインに住み始めると
自然と会話はスペイン語に変わるケースが多いので「どうして?」と良く尋ねられます。
私たちにとっては「英語」というのが一番自然な意志疎通の手段だからというのと
レベルはどうあれせっかく身に付いた英語を忘れたくない、というのが大きな理由です。
言葉はそれを話す人達の性格や土地柄と切っても切れない間柄だと思うのですが、例えば
英語は冷静沈着で感情をあまり表に出さないで怒りまくる、といったような状況にピッタリ
一方スペイン語は感情のおもむくまま言いたい放題、といったような状況にピッタリなのです。
最近「スペイン語で怒ったほうが後がスッキリする」場合も多くなってきた私ですが(笑)
さて、「子供の英語教育は早ければ早いほどいいのか」というテーマは、スペインのお母さん達
の間でもかなり関心が高くなってきました。そんな心理につけこんで英会話学校は
幼児クラスを設けて「早く始めたほうがいいですよ、学校の授業もラクになりますよ」とあおり
お母さん達も「近所の○○くんは、もう通ってるそうだから」と気が乗らないお父さんの意見など
全く無視をして英会話学校に問い合わせの電話をかけるのです。
子供の順応力というのはたいしたもので、新しい土地の言葉に馴染むのも早いですよね。
でもそれは、その言葉が自分の生活にどの程度必要かというのに比例します。
ネイティブのきれいな発音の先生について週一回程度英語の歌を歌ったり遊んだりすれば
その通り口まねできるようになるかもしれませんが普段の生活には要らないものなので
忘れるのも早いのですよ。
我が家では、夫婦は英語で話しますので子供達は生まれた頃から毎日それを耳にしながら
育っています。発音は怪しいですが(苦笑)単語や言い回しには慣れていくことができます。
ただ英語で子供達に話しかけることはしないので、子供達も英語での返答の仕方には
慣れていません。
英語版のビデオも見ています。長男がまだ3才の頃、イギリス人の知り合いが「きかんしゃ
トーマス」のビデオを送ってくれました。英語版のナレーションは、英語圏で育っていない
3才の子供にはかなり高いレベルの英語です。それでも意味がわからないなりに何回も
何回も繰り返し見ているうちに、長男はひとつのお話をそっくりそのまま丸暗記してしまいました。
「すごいじゃない!」と喜んだのもつかの間、やはりそのうち忘れてしまいました(ガックリ)
しかし、今なら改めてビデオを見て意味が理解できる単語がたくさんあると長男は言います。
ということで、言葉の習得方法はそれぞれの年齢やレベルによって最適なものが違うのだ
とわかったのでした。言葉の習得の最大の目的は「コミュニケーション」だと思います。
まず母国語(多言語で育っている場合は、最優先の言語)で意志疎通ができるかどうか、
それが大事だと思います。
英語の基礎はあるのに、英会話学校のフリートークやディスカッションの時間になると
自分の考えを主張するのに慣れていない日本人生徒達は黙り込んで、イタリアやスペインなどの
ラテン系や中近東系の生徒達が人の言うことも聞かずブロークンな英語でしゃべりまくる
という光景が良く見られました。彼らはとにかく「自分の言いたいことを相手に伝えたい」という
気持ちが第一なので「ここにこの単語を入れたら文法的に間違いかな」などという心配は
かけらもないのです。
子供達が片言で話し始めるときも似たような状況ですよね。お母さんや周りの人達に
自分の要求を伝えたい一心で話しているので、間違いを気にする子なんていないでしょう。
英語を使いこなせるようになって欲しいと願う方は、子供が「英語を理解したい、英語で話して
みたい」と思えるような状況作りや、環境を与えられたらいいと思います。
英語版ビデオもいきなり長編ストーリー物を見てもたいくつすると思いますので、
ひとつのお話が短くて、動きがあって、音楽があって・・なんだかわけわかんないけど
見てると楽しい、というタイプが良いでしょうね。
我が家の場合は、「きかんしゃトーマス」「テレタビーズ」他短編アニメがお気に入りでした。
語学はできても、我が家の息子達は押しが弱いので、「何か国際的に活躍して欲しい」と
親が思っていても無理かもしれませんが(^ ^;)