4ヵ国語を話す子供たち
〜多言語教育実験中?の我が家より〜
6.バスク語
バスク語とはいったいどんな言葉?と思われる方も多いでしょうね。スペインとフランスにまたがる
大西洋側のバスク地方で使われている言語なのですが、スペインの一方言ではなくて全く独自の
言語なのです。文法もスペイン語やラテン系の言語とは異なっていて、言葉の並べ方は日本語に
似ているとまで言われています。
スペイン人の夫と知り合うまでスペインについて何も知らなかったのがバレますが、スペインは
1970年代中半まで独裁主義でしたので、その間バスク語を話すことも禁じられていたのでした。
今ではもちろん公用語としてスペイン語と並んで使用されていますし、学校もバイリンガル教育に
なっています。ただスペイン語よりも習得が難しいため、各学校によってバスク語の比重率は
違っています。
夫は、ちょうどバスク語が禁じられていた時期に生まれ育ったので、「自分の子供達には
バスク語を習得して欲しい」という願いもあって、我が家では子供達をバスク語オンリーの保育園
バスク語がメインの小中学校に通わせています。
それまで、家族・親類の中に我が家の子供達にバスク語で話しかける人はいなかったので
「大丈夫かな」と多少不安はあったものの、週一回の教室ではないので、毎日数時間
先生やクラスメート達とみっちり関わり合いながら少しずつ慣れていったようです。
そんな頃、それまで長男にはスペイン語でずっと話していたある知り合いが「もうわかるのなら
今度からバスク語で話すね」と言ってバスク語で話しかけ始めると・・長男は言葉では返答せず
「ブー」と口を鳴らしたのでした。日本だと「あっかんべー」といった拒否反応です。
知り合いは、何度かバスク語で試みてみましたが、その度に「ブーイング」されて、とうとう
以前のようにスペイン語に戻したら、長男は何事もなかったかのようにスペイン語で返答して
いました。
「人物を一言語で認識する」というのが徹底していたのですね。それで、知り合いがルール違反
したために長男は「認識してやらないよ」と口を鳴らして主張したわけです。
2才当時はそんなだった長男も今同じ状況に合えば、バスク語で答えています。
成長するにつれて「切り替え」の応用もできるようになったのでしょう。
それでも、スペインの人達が愛嬌で、知っている日本語を言うと、ニヤニヤしながらも
絶対返答はしない長男と次男の頑固さが面白いです。